こん☆たの

こんなことをたのしんでます、というブログ

在宅ワークのデメリットについて語る

前の記事在宅ワークのメリット・デメリットについてつらつらと書きましたが、デメリットについて詳細を書きます。

意外と自由ではない

在宅ワーク=組織のしがらみから解放されて働ける、というイメージがありますが、意外とそうではありません。確かに勤め人ではありませんが、仕事を振る人の元につくわけなので、結局何かに属していることには変わりないのです。しかも雇われているだけでも一応給料が貰える勤め人と違って、在宅ワークは仕事を仕上げないとお金を貰えません。低クオリティの仕事をしたり、相手とのやり取りでヘマをしてトラブルにでもなったら仕事がなくなり死活問題にもなります。だから相手とのやりとには結構気を使います。勤め人なら同僚や上司と多少トラブっても仕事は無くならないのに…(よっぽどじゃなければ)

つまり会社組織には属さなくても、仕事を振る人と仕事そのものには振り回される感じになります。実力があれば仕事を選べたり、相手にこちらの要望も伝えたりもできるのでしょうけどね。

 

自宅での作業は集中できない

データ入力作業をしている時に、家族が食器を洗う音や洗濯機を回す音が聞こえてくると気が散ったり気持ちが萎えてしまいました。「なんだそんなことぐらいで…」と思うかもしれません。私だってそんな些細なことでと思います。
しかし、なんかこう生活音が聞こえると萎えてしまうのです。それと、自分の部屋だとサボりの誘惑が多くて集中しづらいし、部屋で作業しているだけでも鬱々としてきました。仕事する環境の大切さを思い知りました。

 

仕事とプライベートが混同になってしまう

業務内容にもよりますが在宅ワークには作業時間の区切りはありません。早朝にやろうが深夜にやろうが自由です。これが実はデメリットにもなります。作業をやろうと思えばいつまでも出来てしまうので「ここで一区切りしよう」なんて思っても、なんだか気になってついついExcelを開いてダラダラ作業してしまうなんてことになります。
やった分だけ時給がもらえるならいいんですけど、大抵は出来高制だったりしますので時給換算するとガッカリ…なんてことに。
オフィス勤務なら勤務時間が区切られているので家に帰ればもう自分の時間です。仕事とプライベートのメリハリがちゃんとつけられるます。自分の好きな分野の仕事なら公私混同もいいかなと思いますが、少しも興味ない仕事がプライベートにも食い込んでくるのは鬱陶しいだけです。

 

実力が無いと不利な条件で働くことになる

例えば、あなたがホームページ作成を誰かに有料で頼むとします。専門学校卒業したての人と実務経験10年以上の人、どちらに頼みたいですか?、高い報酬を払ってもいいと思う人はどっちですか、という単純な話です。
しかも実力がないと中々仕事にありつけないので、こちらに不利な条件でも飲まざるを得ない状況になります。それでも毅然と交渉するとか断るという選択肢もありますが、そんなに強い人ばかりでもないでしょう。

 

在宅でも面倒な人間関係はある

在宅なら社内での面倒な人間関係から解放されてストレスフリーで働ける…という考えは捨ててください。在宅でも人間関係はあります。なぜなら仕事を振るのは人間だからです。
しかも、顔の見えないやりとりならではの面倒くささもあります。「顔の見えないやりとり=ラク」ではありませんよ。対面のやりとりなら、相手の状況を見計らって質問をしたり、質問の応えが曖昧な時はその場ですぐに追加で質問できます。
しかし、在宅だとそうもいきません。メールなどで質問しますが、メールの文体に気を使ったり、この説明でちゃんと伝わるかとかいろいろ頭を使います。しかも、メールを送ってもすぐ返事が返ってくるとは限らないので待っている間ヤキモキします。こんなやりとりがしょっちゅうあると疲れますよ。

 

夜中だろうが休日だろうが仕事をする羽目になる

納期に間に合わなければ、当然夜中や休日にも作業することになります。夜中に作業したので報酬に夜間手当をプラス…などという概念は在宅ワークにありませんよ。雇われなら夜間休日手当てがあるのにね。

 

仕事が振られるタイミングが不規則なのが地味につらい

仕事の指示に規則性のある在宅ワークも存在するのでしょうけど、私はいまのところ出会ったことがありません。「いついつに連絡するよ」とアナウンスもありません。不意に依頼メールが来ます。相手から連絡があったらできるだけ早く気づきたいので依頼待ちの時は迂闊に外出もしづらくなります。連絡待ちの時はけっこう不自由です。雇われなら手が空いている時も時給は発生しますが、在宅ワークはそのような概念はありません。

 

孤独、さびしい

「面倒な職場の人間関係から解放されたぞワーイ!」なんて喜べるのは初めのうちだけです。そのうち鬱々としてきます。自分が世の中に取り残されたような気分です。お昼時に街へ出るとお昼休憩であろう勤め人のグループが視界に入るとすこし心にきます。
マイペース、一匹狼タイプのはずの私でも心にきたのです。
やっぱり、人は基本は群れる生き物なんですよ。そうやって先祖代々生き延びてきたわけだし…。


いざ、在宅ワークをやってみたら、思いのほかやりづらかったり効率が悪かったりしていろいろと幻想が消えました。組織に属して働くことのメリットにも気づけました。
もちろん、在宅ワークだって通勤しなくていいとか、社内の面倒なアレコレに巻き込まれないという良さもありますが、デメリットのほうが強くて在宅のメリットなど霞んでしまいました。
もちろん、人によって向き不向きや、在宅ワークでいいご縁があったという人もいると思いますが、私はあまりお勧めしない働き方です。
やってみるなら、副業など小さいレベルからやってみるのがいいです。本業を辞めていきなり在宅メインで、なんてのは多分後悔します。